香調(ノート)と記憶/その香水やアロマブレンドの印象はラストノートで決まる。
時々、このブログでも話題に出てくる香りの「ノート」の話。
今日は、香りのノートと印象について。
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◇香りのノート
ブレンドされたアロマや香水の香りはそれを身につけたときからずっと同じではなく、時間の経過とともに移り変わって行きます。
それが、香りのノート。
ノートとは音楽での曲調のことですが、香りの世界でも「香調(こうちょう)」と表現されます。
時間によって移り変わるノートは主に次の3つ。
・トップノート ・・・すぐに香ってくる香り。主に数分程度。
・ミドルノート ・・・トップのあとから、1~2時間香る香り。
・ラストノート ・・・ミドルのあと、しばらくずっと香る香り。いわゆる残り香。
主に、香りの成分の揮発のスピードによって、ノートが分かれます。
ざっくり分けると、トップノートは、柑橘系などの爽やかな香り、ミドルは主にローズやラベンダーなどのフローラル系、そしてラストはウッドやバルサム系の重く存在感の続く香り。
もちろんそれらのノートの中でも、微妙な香りの時間のずれが、同じブレンドでも何度も香りの変化や重なりをもたらし、それがまるでオーケストラのように素晴らしい世界を奏でてくれます。
本当にブレンドとノートは奥が深く魅力的で、アロマや香水の尽きない楽しみです。
◇印象を決め、記憶に残るラストノート
最初に香るトップノートが、そのブレンドの最初の印象を決めます。
ですが、アロマや香水好きの人達に良く言われるのは、香りの印象を本質的に決めるのは「ラストノート」だということ。
その人の肌についた香りは、その人のもつ体臭とも交わり、どこにもない香りになるのです。そうしてずっと長く、つけた人を包むラストノートの香りが、そのブレンドとその人との相性を決定します。
香りは強く脳の記憶に残ります。
そして素晴らしい相性であった香りは忘れられず、またその快感を味わいたくて、その香りを求めてしまうのです。
その記憶に残るのは、やはりずっと長くまとわりつく、ラストノート。
そして多くの場合、その人だけが持つラストノートが、周りの人の印象も決めるのです。
その人だけの個性的なラストノート。
それが、その人だけの持つ香りになり、記憶として人々の心に残り続けます。
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Le Sillage (ル・シアージュ)
私の横浜のサロンの名前、SILLAGEはフランス語の Le Sillage (ル・シアージュ)から付けました。
意味は、二つあり、もともとは船が水面を走ったあとに残す軌跡のことで、それがやがて、人が存在したあとに残す残り香を表す言葉になりました。
あなただけの個性を表す、ラストノートを見つけ、幸せな記憶を自分にも周りの人にも残して欲しい。そんな思いをこめてこの言葉をサロンにつけました。
ぜひ、一緒にあなただけの香りを探しましょう。
SHUJI OKUYAMA
★現在のキャンペーン★ - SHUJI OKUYAMA AROMASALON SILLAGE 横浜元町