クリスマスにこのアロマ ②/ マグダラのマリアとスパイクナード
読書をするマグダラのマリア |
クリスマス・シーズン。
アロマにはスピリチュアルな気分にしてくれる精油が
たくさん存在します。
もともとハーブは西欧の家庭での療法として
時代を超えて伝わってきたもの。
イエス・キリストの誕生の際に捧げられた
フランキンセンスやミルラ
聖母マリアのバラと言われたローズマリーの
エピソードなど
ハーブや香りは人々の生命力を支える
とても尊いものだったので
その力をたたえる伝説というのが
語りづがれてきたんですね。
今回もクリスマス前に、その中のひとつを紹介します。
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●マグダラのマリア 「スパイクナード」
印象的なエピソードが多い
「マグダラのマリア」
イエス・キリストが処刑された際、多くの弟子たちは
恐れて逃げてしまったのですが
このマグダラのマリアをはじめとする女性たちは
最後までそばで見届けました。
そして、イエス・キリストの復活を
最初に見届けたのが、このマグダラのマリアです。
イエス復活の場面。
「天使たちが、『婦人よ、なぜ泣いているのか』と言う。
マリアは言った。
『わたしの主が取り去られました。どこに置かれているのかわたしにはわかりません』
こう言いながら後ろを振り向くと、イエスが立っておられるのが見えた」
マグダラのマリアは、イエス・キリストの
まさに死と復活に立ち会った証人として
キリスト教徒の人たちの中で
伝説の人物になっていったのです。
また、もともとは遊女であったいう彼女が
まさにどんな立場のものでも
神のもとに救われるという
キリスト教の教義を表すものとして
象徴的な存在となりました。
●携香女(けいこうじょ)の称号
そのマグダラのマリアは絵画などでは
香油を入れた壷を持った姿で
よく書かれています。
これは、先ほどのイエスの復活の際に
もともと、イエスの遺体に香油を塗ろうと
イエスの墓を訪れたことから
彼女は以来、「携香女」の称号で
たたえられることになりました。
●ナルドの香油・スパイクナード
ではこの香壷に入っていた香油とは
どんなものだったのでしょうか。
マグダラのマリアと香油のエピソードは
イエス・キリストが生前のときにもありました。
「そのとき、マリアは効果で純粋なナルドの
香油一斤を持ってきて イエスの足に塗り
自分の髪の毛でそれを拭いた。
すると香油の香りが家一杯になった」
このナルドこそ、その香油、スパイクナードです。
当時非常に効果だったこの香油。
マリアのイエスへの
深い愛情が伝わるエピソードです。
スパイクナードは、この伝説のイメージどおり
強い神経への鎮静効果で
心を穏やかにしてくれる精油。
魂を解放する精油とも言われています。
マリアのエピソードとどこかオリエンタルな深い香りから
神秘的な魅力にあふれた精油です。