依存症から抜け出すための10つのアロマ精油。
様々な不安やストレスから抜け出すために、人間とは何かにすがったり安心を求めてしまうものです。それは肉体的にも精神的にも当てはまります。
そして依存症は私たちの身近にある危機です。
アルコールやタバコ、薬だけでなく、最近ではスマホ依存症などもあります。
現代人の心の隙間に入り込むのが依存症のリスクです。
一度何かに依存してしまうと、そこから脱却することは本当に難しい。
だからこそ、早めに、依存の原因となる不安やストレス、孤立感などを取り除くことが重要になるのでしょう。
今回は依存症からの脱却に役に立つアロマを考えてみました。
アルコールをはじめ、様々な依存症は重篤なものであれは医師の診断、治療が必要なのは言うまでもありません。
今回ご紹介するのは、たとえば、不安感や孤立感、抑うつなどの精神的なもの、ストレスや自律神経などからくる不眠や動悸、不整脈、息切れ、頭痛などに特に立つと私が思う精油たちです。
一番のポイントは、孤独感や将来や現在への不安感、ストレスからなにかに依存してしまうこと自体から抜け出す力を与えてくれる頼もしい精油という点。
何かに頼ることで現在の不安から抜け出そうという悪いサイクルを断ち切れれば、深刻な依存になる前に脱却出来るはずです。
※ただし、深刻な依存症からの離脱症状としての上記のような症状へは効果があるとは限りませんし、逆に悪影響を及ぼすケースがあります。具体的な症状でお悩みの場合は絶対に医師の指導を最優先の上、精油を利用して下さい。
本人の強い意志と、周りのサポートがなにより大切ですが、様々は局面でのストレス解消を含めて、使用できる場面を考えてみて下さい。
今回は10つの精油を選んでみました。どれも素晴らしい作用と香りの精油だと思いますので、試してみて、自分が一番好きだと思う香りを使ってみて下さい。
依存症から立ち直るためのアロマ精油10つ
・アンブレットシード
Abelmoschus moschatus
素晴らしい香りで心を癒してくれ、不安感や抑うつに良いとされる精油です。甘さのある心地よい香りはフローラル・ムスクと言われ動物性のムスクに似た香りの天然精油として香水業界でも人気が高く、シャネルのガーデニアやエゴイストなどが有名です。
女性ホルモンエストロゲンの促進をしてくれ女性の心身を豊かにしてくれるとありますが、その妖艶な香りはもちろん男性でも幸せな気分にしてくれます。
ただ精油はその高価さから日常で使いづらいのは難点。
・ベルガモット
Citrus bergamia
明るくて、地中海の太陽を思わせるベルガモットは、そのイメージどおり、気持ちを晴れ晴れと明るく前向きにしてくれる作用があります。これは決してイメージだけの力ではなく、含有されるリモネンやリナロールといった成分がストレスを緩和するのに非常に大きな役割を果たしているからです。
日照時間が少ないことにより起こるSAD(季節性情緒障害)にも良いとされ、不安感や抑うつに良い精油です。爽やかな柑橘系がお好きな方へ。個人的な好みもありますが陶酔感などは他のフラワー系に劣るかな思うのと、光毒性(日焼け促進)には注意です。
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・バレリアン
Valeriana offcinalis
心に安定を与えてくれる鎮静のオイルです。ギリシャの医師ガレノスはバレリアンを不眠の薬として処方し、その他にも万能の薬として使われて来ました。
まず、強力な催眠作用で不眠に。それから不安や緊張からくる動悸や不整脈に。ストレスからくる頭痛や肩コリにもいいのです。
しっとりとした土を思わせる重めの落ち着いた香りです。
・ダバナ
Artemisia pallents
女神アルテミスの名前を付けられたこのヨモギ科のハーブは、特に女性の更年期や月経トラブルなどホルモンバランスに関わるトラブルに有効とされてきました。さらに強力なのが神経過敏などを抑えて心を安定してくれる作用です。
洋酒を思わせるかぐわしい香りは精油の中でも随一な貴重なオイルです。というわけで、良い品質のものが安価に手に入りにくいけれど、ぜひ使ってみて欲しい精油です。
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・ローズ
Rosa damascena
香りの女王として様々な効果を持つ。華やかで素晴らしい香りで心を癒してくれます。
スキンケアや更年期に対する効果として女性に人気のイメージですが、精神安定の効果も高く、男性女性ともに安心して使える精油です。また、肝臓の浄化にも使われ、病気の回復期などで肝臓が疲労しているときも良いとされるのが特徴です。
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・シストローズ(シスタス・ラブダナム)
Cistus Ladaniferus
可憐な白い花のシストローズ(シスタス・ラブダナム)は天然のムスクと呼ばれるほどの陶酔感を持った濃厚な香りが特徴です。
その天然のムスクは香水でも人気があり、ゲランのミツコなど、シプレ系の香りの特徴としても有名です。
強力な神経強壮作用があり、身体の緊張・不安を解いてくれ、幸福感で満たしてくれます。香りが強いので沢山使わなくても良いですし、美肌効果も特徴です。
・ガルバナム
Ferula galbaniflua
旧約聖書の時代から神秘的な役割を果たしてきたこの薫香は、精神の安定に強力な役割を果たしてくれます。
刈りたての牧草のようなはっきりとしたグリーンの香りは、シャネルNo.19のトップノートとして有名。お花の香りや甘すぎる香りが苦手な方に。
目が覚めるようなグリーン調の香りは心の不快な気分を吹き飛ばし、そしてやがて幸せな気持ちで包んでくれる。フランキンセンスなどの瞑想系の精油と合わせるとなお良いでしょう。
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・ジャスミン・サンバック
Jasminum sambac
少しの量でも素晴らしい香りで全身を包み、孤独感や無気力を癒してくれる精油。
ジャスミンの特徴は心のバランスをとりながらも、身体の機能を高めてくれるため疲れもとれやすく気分も明るくなりやすいこと。
特に茉莉花(マツリカ)とも呼ばれるジャスミン・サンバックは香りも素晴らしく媚薬的な効果から様々な香水でも使われてきた貴重な香りです。
・チャンパカ
Michelia champaca
モクレン科チャンパカの濃厚な甘さくる魅惑の香りは、強い媚薬効果もあり、それ自体が依存させるような魅力を放つ精油です。
依存から抜け出すために新しい依存をするというのは毒を毒で解毒するようなイメージがありますが、それぐらい強力な力をこの花は持っています。
不安な気持ちや無気力感、自律神経の乱れからくるだるさを改善してくれる。
有害なものに依存するのに比べれば、チャンパカの魅力に永遠に取り付かれたほうがいいのかも知れません。
・ホーリーバジル(トゥルシー)
Ocimum tenuiflorum
ヒンズー教ではシバ神が宿ると言われるスピリチュアルなハーブ。
不老不死のハーブとも言われ非常に重用されて来た薬草。
精神と肉体の均衡を図るとされ、メンタルと肉体両面への作用が非常に強いです。
香りはスパイシーさもありながら優しい甘さで全身を包んでくれます。
まず全身を多幸感で包んでくれ、弱った神経や抗うつに非常に効果が高いのと、頭痛、何胃痛などの鎮痛作用、体内の老廃物のデトックス作用、免疫の強壮作用で依存症からくる様々なトラブルに対して力になってくれると思います。ファイトケミカルとして癌などへの効果も注目されています。
スイートバジルをマイルドにしたような味わいだけれど、不安を取り除いてくれるような包まれる安心感はさすがのハーブ。
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以上、10つの精油をご紹介しました。
これらの精油は作用も強く、香りも抜群に素晴らしいのできっと心の支えとなってくれるのではと思います。
何かへの依存から抜け出すためには苦しい自分との闘いとなります。
逃避ばかりでなく根本的にその依存を断ち切るのは険しく長い道のりになると思います。
そんな時にこれらの精油は、心強い味方になってくれるはずです。
また、病気ではなくても、日ごろから孤独感を感じたり、気持ちが落ち込んだりして、何かに依存してしまいそうな人には早めに利用してみることを強くお勧めします。
アロマの素晴らしい世界を知って、何かに逃げ込んで自分を見失わないように、生き生きと生活する助けになさって下さい。
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