複雑で混乱しやすいアロマ精油の学名や分類について。簡単に説明します!【アロマの選び方】
◇たくさんあるアロマ精油の分類も基本を押さえれば大丈夫。
アロマに関心を持って購入をし始めると、例えば同じラベンダーでもいろいろ種類があったり、呼び方が違ったりします。
ローズマリーでもローズマリーシネオールとかローズマリーカンファーなど。
果たして自分が購入しようとしているアロマはそれで正しいのか不安になってしまいますね。
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今回はそのための分類の仕方について説明させていただきます。
分類に関わる情報もなかなか複雑で奥が深いですが、まずはこれを押さえておけば大丈夫というところを書かせていただきますね。
基本を押さえれば、難しくありません。
安心して自分にあった精油を見分けて購入出来るようになりますので、頑張って読んでみてくださいね。
◇精油のラベル・パッケージで何を読み取るか。
精油を購入しようとしたとき、その精油が「ラベンダー」「スイートオレンジ」などどパッケージやラベルにに表記されています。
これは和名ですが、もちろんその他英語表記もあり世界中では多種多様な呼び方が混同されてしまいます。
これが、まず、アロマを使い始めると最初に混乱してしまうところですね。
世界中には様々な言語があり、それぞれの表記が出来てしまいます。
このため、精油を安全に使い間違ったものを利用してしまわないように必ず「学名」で判断し、また販売する側も必ずパッケージに学名を記載することになっています。
なので、ご購入の際には、ご自身がどんな精油を求めているか、そして目の前にあるのがきちんと学名で確認することが重要です。
(もちろん、最初は良くわからないと思いますので、お店のスタッフの方に確認しながら、慣れていって下さい)
◇植物の学名の表記のされ方
植物の学名というのは、真正ラベンダーであれば Lavendula angustifolia のように表記されます。
この場合
Lavendula が属名であり
angustifolia が種名です。
この表記方法にはルールがあり、「国際命名規約」によると
①属名と種名はイタリック(斜字体)で表す。
②属名は頭文字が大文字で後は小文字。種名はすべて小文字とする。
のルールのもと表記されています。
(この学名はラテン語です。ラテン語はかつてローマ時代には広範に利用された言語なのですが、やがて使われなくなり、ローマ・カトリック教会の公用語として、18世紀まで学術用語として使われていました。現在はバチカン市国でのみ公用語とされています。)
最初に書いた、「ラベンダー」という和名と、「Lavendula angustifolia 」という学名を確認すれば、間違いなく探していた精油を手に入れることが出来るという訳ですね。
◇植物の分類法
さて、属名、種名というものが出てきましたが、これは植物の分類法から定義されるものです。
植物の分類法によれば、属、種の前にさらにこれだけの分類がなされています。
例えば、真正ラベンダーだと、以下のように分類されます。
界 :Plantae
門 :Tracheophyta
亜門 :Spermatophyta
綱 :Dicotyledons
亜綱 :Asterdae
目 :Lamiales
科 :Lamiaceae
属 :Lavendula
種 :angustifolia
となります。
◇真正ラベンダーを学名で選択する
さあ、難しい用語はともかく、精油の選び方に戻りましょう。
例えば、ラベンダーの精油が欲しいとします。
理由は、夜、寝つきが悪いため、ゆっくりとした眠りを誘って欲しいからとします。
アロマの本を見ると、どうやら「真正ラベンダー」が良いということがわかりました。
ところが、注意点として、ラベンダーにはいろいろな種類があり、不眠には真正ラベンダーが良く、例えば「スパイクラベンダー」はまた効能が違うため、間違えて購入しないようにと書いてありました。
ところが、アロマのお店にいくと、ラベルには「ラベンダー」としか書いていません。
これでは、このラベンダーが、「真正ラベンダー」なのか、「スパイクラベンダー」なのかわかりません。
(もちろん、店員さんに聞くのが早いのですが、たまに、たまに、適当な説明をする方もいるので、やはり自分で判断出来るのがベストですね)
このために、前述した学名が役に立ちます。
真正ラベンダーの学名は、Lavandula angustifolia です。
スパイクラベンダーは Lavandula latifolia
つまり、同じ属:Lavandula なのですが、種が違うということがわかりますね。
これはアロマの瓶のラベルに表記する決まりになっていますので、必ずこれで、真正ラベンダーと、スパイクラベンダーの分類が出来るというわけです。
(裏を返すと、この学名の表記をしていないようなメーカーのものは、信頼性がありませんので購入しないことです。)
いかがでしょうか、ちよっと慣れないラテン語の学名ですが、コツを掴むと、表記があいまいな和名よりもスムーズに正確に精油を見分けることが出来ます。
少しずつ、学名での見分けかたに慣れて行きましょう。
そしてそして、さらに実は、この属や種のほかに、「変種」や「ケモタイプ」などがあり、とにかく最初は、もうちんぷんかんぷん状態になってしまうのですが、
とにかく、この属と種の学名に慣れてくれば、それも、簡単に見分けることが出来るようになります。
そして、ご自身に合った正確な精油を安全にチョイスが出来るようになります。
そして「変種」、「ケモタイプ」も非常に重要なので、次回ご説明をさせていただきますね。
SHUJI OKUYAMA
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