◆エボラ出血熱とアロマテラピー/ ② 免疫システムをサポートし、感染症を予防する精油。
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先日はエボラ出血熱の国内発症か?!と騒然となり、幸い陰性でしたが、まだまだ危機的な状況は続いています。
前回の記事「エボラ出血熱とアロマテラピー/ ①人間の免疫メカニズムとアロマテラピー」では
そもそも人間の免疫メカニズムがどのように感染症などのリスクから人体を守っているかをまとめさせていただきました。
今回は続編として、具体的なアロマテラピーの精油を取り上げてみたいと思います。
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◇2つのアプローチ
アロマテラピーとしての精油は、大きく分けて、二つの形でウイルスなどの微生物の感染リスクから身を守る助けをします。
それは、まず、直接ウイルスや細菌を攻撃し、破壊する力と、上記で述べた免疫システムや免疫システムを構成する臓器の働きをサポートすることで抵抗力を高めることです。
◇感染症に効く精油
上記の二つ、つまり、ウイルスや細菌を破壊する力と、免疫系を高める力の両方を備えた精油がアロマテラピーには存在し、感染症対策としてはまず第一に期待出来るものとなります。
まず、代表的なものが「ティートリー」。
オーストラリアのアボリジニから伝わったこの万能のハーブは抗ウイルス力、そして免疫系を刺激し白血球の働きを高めるものとして、圧倒的な支持を世界中のアロマテラピストから受けています。
同じ系統のものとして「ニアウリ」「ユーカリ」も代表的な精油です。
また、柑橘系では「ベルガモット」、その他、「ローズマリー」「ラベンダー」も同様の作用を持つとされています。
また近年では「ラベンサラ(ラヴィンツァラ)」の抗感染力、免疫強化作用も注目を集めています。
◇副腎とリンパ系の刺激
副腎は、リンパ系にとって非常に重要な器官です。また、ストレスに対する抵抗力の低下は副腎の疲労が大きく関わっているとされ、これを強化することが重要です。
「ローズマリー」「ゼラニウム」は副腎の働きを助け、リンパ系の刺激を行います。
ここに上げていない多くの精油も、同様の効果や特性を持っていて、非常に奥が深いのですがまずはこれらが代表的な感染症対策の精油となるでしょう。
具体的には、芳香浴や沐浴などで常日ごろから免疫系の働きを高めておくことが重要です。
感染したかなと思ったら、皮膚から体内に取り入れたり、状況に応じては経口摂取など積極的なアプローチも検討が必要かもしれません。(必ず専門家のアドバイスを受けて下さい)
単品で利用したり、相乗効果を期待して様々な組み合わせも検討してみて下さい。
アロマテラピーと併せて、うがい、手洗いや、休息と栄養バランスも含め、衛生面の管理と自分自身のコンディションを上げることが最も有効な感染症に対する防御力であることは言うまでもありません。
SHUJI OKUYAMA