NHKの「女性たちの貧困」を見た上で、久々に「アロマセラピストを目指す方へ」を書いてみよう。
久々にアロマセラピストを目指す方へ。
今日はちょっと辛口&辛口テーマです。
photo credit: Alex E. Proimos via photopin cc
◇女性の貧困
先日NHKで貧困の問題を抱えた
女性の特集が放映されていました。
その後も多くのメディアやブログなどで
取り上げられていたし
感じることはたくさんあるのですが。
その中でも奨学金を受けてやっと卒業したものの
正社員につけず、返すあてもないという内容が
ありました。
この
・生活は苦しいが学歴が重要と
奨学金を借りてなんとが学校を卒業する
⇒
・ところが社会に出てみると
それを返済できる仕事なんてなかった!
というケースは以前から問題になっていますね。
◇アロマは「手に職」なのか?
私もアロマや癒しの仕事についていますが
多く尋ねられるのが
「やりがいがあり、手に職の仕事がしたいので
アロマや身体について学校に通って
独立(就職)をしたい」という話。
そして、世の中を見渡してみると
日本アロマなんちゃらとか
国際アロマなんとかとか
東洋代替医療なんだかんだとか・・
似たような名前の資格や
学校の数々。
そしてそこらの学校の求める学費といったら
私立大学もびっくりの卒業まで
ウン百万だったりします。
いつも言っていますが
その学校はそれだけの学費を受け取って
どんな将来を生徒たちに
託しているのですか?
学費の返済すら危うい
こんな社会状況の中で。
◇それならやめておいたほうがいい。
そうゆう学校についての
相談を受けたときは 私のアドバイスはいつも決まっています。
「やめておいたほうがいいです」
アロマセラピーの仕事は
医療でもないし、当然保健の対象でもないし
儲かる仕事などではないのです。
医学部を出てお医者さんになっても
やっていけるかどうかと言われている時代。
試しにアロマセラピーの求人を見てみて下さい。
時給850円だの、完全歩合だの
どうやって夢を見るんだといわんばかりの
厳しい現実。
先ほどの奨学金じゃないですが
学費をローンなんか組んで勉強しても
そんな卒業証書があっても一円にもなりません。
一生かかってもローンを返せるかどうかです。
アロマセラピーで、食べていける人は
おそらくかなり限られてきます。
それは相当なビジネスセンスだったり
ヒューマンスキルだったり
何かが抜けていて初めて
やっとなんとかやっていける程度。
そしてそんなセンスのある人なら
どんなビジネスでもやっていけると思います。
◇じゃあなんでアロマセラピストをしていくのか
私はアロマセラピーはとても高度な
サービス業だと思っています。
私が取り組んでいるのは
人の心と身体を扱う
新しい領域でのサービス業。
そのために植物のエネルギーという
この世に与えれた貴重なツールを使うのです。
人と自然を結びつけ
癒しと、前向きな心のエネルギーを人に与え
自分自身を取り戻していただく
最高にやりがいがあり
また現代に必要とされるサービスなのです。
だから、アロマセラピーは
新しいジャンルの開拓する
挑戦する心を持って取り組めば
とてもやりがいのある仕事です。
裏を返すと
看護士や介護士のような
医療、介護系ととらえて
「資格をとればなんとかなる」
そう思っていると
落とし穴にはまります。
全くなんともなりません。
アロマで食べていくのは、甘くない。
手に職でなんとか感覚なんて無理です。
有力なスポンサーでもいないと
それこそ今の時代貧困まっしぐらです。
◇自分の頭で考える。
アロマをするのに
どの資格をとるとかではなく
自分の頭で考えましょう。
アロマセラピストに免許はいりません。
幸いなことに
今は、実力があるかないかだけで評価されます。
ある意味正当な競争の世界です。
高い学費を請求して肝心なことは教えない
(教えられない)
教育、資格ビジネスに引っかかっているようでは
セラピストとして先行き不安です。
セラピストとしてなにが、社会に求められ
世の中に必要とされているか。
そのために何を勉強し、身につけていくか。
しっかり自分で考えて
自分に身につけていくことです。
SHUJI OKUYAMA