あなたが初めてアロママッサージやトリートメントを受ける際のサロン選び方のポイントについて考えてみた。




あなたが初めてアロママッサージやトリートメントを受ける際のサロン選び方のポイントについて考えてみた。


さて、今回は、初めてアロマセラピーのサロンに行ってみたい、アロマトリートメントを受けてみたいという方のために少し書いてみたいと思います。


世の中にはアロマオイルを使ったマッサージなるものがあるらしい・・。整体やクイックマッサージを受けたことはあるけれど、オイルを使った全身のトリートメントを受けたことはない、という方はまだ多いと思います。

さて、そんなあなたが一度受けてみたいと思った。さて、エステ・マッサージで検索してみると、自分の最寄りの駅にもいくつもお店があるのだけれど・・。

一体どこのお店を選べばいいのでしょうか。

マッサージや整体の中でも金額的にも高い部類に入るアロママッサージ、お店選びは失敗したくないですよね。

今回は実際にサロンを経営している私が(自分のサロンはひとまず置いておいて)初心者の方の気分になって、またプロから見てもこれなら間違いないんじゃない?というポイントをご紹介したいと思います。





ポイント1.大型店か個人店か


アロマのお店、まずはざっくり分けると複数の店舗を構えてチェーン展開している大手と、個人の方が独立して開業している小さなサロン(マイクロサロン)の二つに分かれてくると思います。

私が大手で魅力的だと思う点は、まずその安定した資金力から良い立地に広いスペースでサロンを展開出来ること。そして高品質なオイルなどをスケールメリットで(理論的には)安く仕入れることが出来るため、高品質で低価格のサービスを提供できる、はず、ということだと思います。・・はず、なのですが。

ところが、立地の方はともかくとして、品質の方はなかなか現実的には品質の維持が難しいようです。私も独立前に様々な店舗を経験したり、現在も情報を収集していますが、大手のほうがオイルの品質の維持について熱心でないような気がしています。

何故でしょうね。私は先ほどの立地というところが大きな影響を及ぼしていると考えています。駅近の好立地でイメージの良いサロンを維持するというは設備投資、固定費の運転資金が大きくかかりますね。美容院や整体などではそれでも席数やベット数を大きく増やしてどんどん回転させることが出来ますが、アロマトリートメントというのは本格志向なればなるほど、個室のようなプライベートスペースが必要になりますから、少しぐらいのスペースを借りたぐらいでは大量のお客様を次々と・・という訳に行きません。
どうしても、1客単価あたりの固定費の割合が高くなってしまいます。

そうなるとどうなるか。アロマの変動費で一番比重が大きいのが、オイルのコストです。
オイル、アロマ精油というのは品質はピンきり・・ですので、ここは大きく変動させることが出来ます。

必然的に、良い立地に綺麗な店舗を構える大手はよほど経営が上手くいっていないと、オイルのグレードをダウンせざるを得ない、これが私の現在の結論です。もちろん、立派な品質を維持している大手も存在するとは思います。あくまで確率的に良いお店と出会える可能性を考えた場合、このリスクは頭に入れておいたほうが良いと思います。

同じ理屈は人件費についても言えます。私は美容業や癒し業の従業員の報酬は低いと思いますが、美容院や高級なエステ、アロマサロンなどはイメージがとても大切なので、立地、建物への投資、固定費を下げるわけに行きません。どうしてもお客様の目に見えない材料費や人件費を抑えざるを得なくなって来ます。

この点でなかなか優秀な人材はひとつのお店に定着をせず、お客様がつくと独立したり店を移ったりします。と、なると良い立地の大手ではなかなか良いセラピストと出会えるのは難しい、確率としては高くないというのが私の結論です。加えて、オイルの品質も下がるとなると、どうしてもネガティブな評価をつけざるを得ません。


それでも、安心感のある大手のチェーンに行きたい、という方もいらっしゃると思います。それならば美容院などでも同じですが、店長クラスか指名ナンバーワンの人を最初から指名すべきだと思います。最初から言うのは気が引けるかも知れませんが、予約の際に「上手な人がいいので指名が多い人気の人をお願いします」とストレートに言ってしまうと良いでしょう。例え指名制度がなくても、上手い人でと最初に言っておけば、お店も慣れていない新人をつける訳にはいかなくなります。

それからホームページで使用している精油やオイルを確認してみましょう。自信のあるところはどんな精油を使っているか、ブランド名を出して解説しているはずです。

注意すべきはひとつのブランドにこだわってすべてのそのメーカーによって統一しているところです。メーカーの直営のサロンならともかくとして、本来は自由に良いものをセレクト出来るのが直営店でないメリットです。アロマの精油は各メーカーにより香りによって得意不得意や個性がありますので、多くの種類を使っているサロンを選ぶのが良いと思います。


オープン後2年経っている個人店を狙う



さて、長くなりましたが、今回の記事は初心者の方が迷わず良いサロン選びをするための記事ですから、どちらでも良いではなく、個人サロンをお勧めします。

ポイントは、2年以上、オープンされてから経っている個人サロンを選ぶと良いでしょう。

まず、基本的に大手チェーンなどでお客様がついたセラピストが、独立してサロンを開くケースがほとんどです。ところが、この個人サロン、3年以内の廃業率はなんと95%と言われています。

注意すべきは、独立し新しく出来るサロンは沢山あるということです。そしてそのほとんどが、2~3年もたずに廃業して行きます。それほどまでに個人のサロンは厳しい世界です。

良く、主婦の方が自宅を利用してサロンを開かれているケースがありますが、今回のテーマでいくと、選択から外すべきだと思います。
経営が成り立っているかどうかが非常に重要で、家賃の固定費を考えなくて良い自宅サロンでは、技術が良くて存続しているのかどうかがわからないためです。

ですので、少なくともその地域で3年ほど、経営をしている個人のセラピストであれば、技術は担保されていると考えることが出来ると私は判断します。

もちろん、上記の大手のケースでも書きましたが、オイルをどのようなものを利用しているかはチェックして下さい。ただ個人の方はそこはこだわりを持っているケースが多いと思います。


以上の内容から、私は最初のポイントとして「2年以上経営されている個人サロン」であること、をまず上げます。

もちろん、これが絶対ではなく、施術を受ける方の状況によっても変わってきます。多少技術ばらつきがあっても大手ほうが安心と言うこともちろん言えます。


個人サロンにおける注意点



そして、個人サロンはおすすめですが、5年以上経営しているサロンもちょっと注意が必要です。

個人サロンはそのオーナーの自由に出来るため、その人の感性が生きるというメリットがありますが、閉鎖的な空間のため、他のセラピストや経営者との交流や情報交換が薄れ、技術が陳腐化し、ひとりよがりのサロンになっていくケースがあります。

オープンして3年ぐらいはまだ修行時代の勢いがあるからいいのですが、5年たったぐらいから、努力しないと技術も知識も古くなり、どんどん時代に取り残されていくということになります。

またうちにはお客様が付いている、という驕りから、サービス対応などが劣化し、技術はいいけどなんか態度や愛想が悪い、なんていうことになるパターンも良く見られます。

もちろん、そういうサロンはやがて淘汰されていく運命にありますが、地域のお客様がついて、何とか生き長らえている場合もあります。

これは自戒の意味もこめて、個人のサロンを選ぶときにはその技術やサービスが独善的になっていないかを警戒しなければなりません。



といういう訳で、今回のポイントの結論です。


アロマトリートメントのサロン選びで迷ったら、

独立して2年目以上の個人サロンを狙え!(ただし5年以上は注意も必要)

もちろんこれは個人店オーナーである私のバイアスの入った意見であることは間違いありません。最終的にはどの場所にも素晴らしいセラピストはいる時はいますし、相性もあります。(これが大切)

あなたが横浜が近くでしたら、もちろん私のサロンに来ていただきたいですが、そうでない場合も素晴らしいサロンやセラピストと出会えることをお祈りしています。

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